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小児眼科|富永クリニック眼科|西新橋 内幸町の眼科

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小児眼科

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近視・遠視

近視

これは特にお子さんを持つ親御さんなら、きっと一度はお考えになることだと思います。そもそも近視とはどういうものなのでしょう?ここ日本では諸外国と事情が異なります。順を追ってご説明しましょう。
「暗いところで本を読んじゃダメ」
「なるべく遠くを見なさい。目が悪くなるわよ」
私たちは幼い頃からそう言われて育ってきました。そもそも近視とは、本当に「悪い目」なのでしょうか?
私たちは、子供が小学校の高学年の頃になると願います。「何とか目が悪くなりませんように」。そして、学校検診で視力の低下を指摘されると「まぁ○○ちゃん、メガネになっちゃったのね。かわいそうに」と。毎年春と秋の検診の時期になると、多くのお子さんがお母さまとご一緒に来院され、おっしゃいます。

「この子はメガネをかけなければいけないんでしょうか?」

もちろんお子さんの置かれた環境は大事です。少なからず影響はあると思います。しかし、私たちは無意識に思っていないでしょうか?「近視=悪い目、遠視=いい目」と。それは違います。簡単に言って、近視とは近くがよく見えて遠くがよく見えない目。遠視は遠くは見えるけれども、近くは見づらい目なのです。
むしろ子供の時期はみな遠視傾向にあります(注:強い遠視は幼児期からの適切な矯正治療が不可欠です)。それが成長に伴って眼球も大きく奥行きが深くなり、やっとピントが合うようになるのです。これが「正視」と呼ばれる状態です。しかし、そううまい具合にちょうどいい場所で成長は止まらず眼球の奥行は深くなり、正視を通り越して網膜より手前で像を結ぶようになることもあるのです。これが近視です。

これでも「やはりメガネはかわいそう」とお感じになる親御さんもいらしゃると思います。でも考えてみてください。若い時期に近視を免れたとしても、早い方で30代後半から老眼といわれる状態になることがあります。つまり、人間は誰でも人生の約三分の一はメガネのお世話になるのです。

残念ながら人間はみな平等な条件で生まれてくるわけではありません。身長の高い低い、体格の違い等々、それぞれに生まれ持った個性を身に付けてこの世に生を受けます。そして私たちは、それらを受け入れた上で、人生を豊かに生きようと努力します。
ですからお父さま、お母さま。検査の結果、近視と分かっても、どうか「近視は悪い目」という気持ちを抱かせないであげてください。大人になっていく成長の過程なのですから、「まあ、メガネが似合うわね」と笑顔で言ってあげてください。私たち眼科医も、精一杯そのお手伝いをしたいと考えています。
尚、当院では、お子さんの視力に関するどんなご相談でも、随時お答え致します。どうかお気軽にお尋ねください。